イエスの言行研究会 マタイ第2章
今回はマタイの福音書の第2章です。
ここには、旧約のミカ書の5章2節に預言されていた、「イエス・キリストの誕生の地は、ユダヤのベツレヘムである。」ということが、現実として起こったということが書いてあります。
その後、ユダヤのヘロデ王が、イエスに自分の王座を奪われることを恐れて、ユダヤに生まれた2才以下の男子を全員殺す命令を出したために、イエスの父のヨセフは、妻のマリアと赤ん坊のイエスを連れて、エジプトに逃れました。
その後、ヘロデ王が死にますが、ヘロデ王2世が後を継いだので、ユダヤの地にとどまることを恐れて、故郷のガリラヤのナザレの地に戻りました。
ヨセフの故郷の地がガリラヤのナザレであることは、ルカの福音書の2章4節に書いてあります。
これらのことは、天使によって、あらかじめヨセフに告げ知らされていたと、ここには書かれています。
この事により、旧約聖書の「イエスはナザレ人と呼ばれる」という預言が成就したとマタイの福音書の記述者は書いていますが、その言葉にそのまま該当する言葉は、現在、聖書とされている書物の中の、旧約聖書と言われているものの中にはその記述がありません。
これがマタイの福音書2章の内容です。
イエスの話したとされる言葉が出てくるのは、次の第3章からです。