イエスの言行研究会 マタイ第1章
マタイの福音書から
その1
マタイの福音書は、ユダヤ教の知識のあるユダヤ人達に向けて書かれていると言われています。
それで、いきなりイエスの肉の祖先の系図が書かれていますが、イエスは、神の世界から人間世界に降りてきて、私達のために人の言葉で話して、神の教えをわかりやすく説きました。
それは、仏教で言えば、成仏した仏が、自分が真理を覚って迷いがなくなったからそれでよしとせず、慈悲の心を持って、迷いの中にいる人々を正しく教化するために、敢えて一つ下の位である菩薩としてこの世に現れて、人々に教えをわかりやすく説いているのと同じことです。
私の信仰的立ち位置は、キリスト教が世界最高の、唯一の教えであるというものではなく、それぞれの宗教がめざすところが、人と人の平和共存を目的としているのなら、その方法に間違いがなければ、それら全ての宗教を受け入れるという立場です。
ある意味の多神教かもしれません。
キリスト教を世界唯一最高の宗教とするキリスト教徒からは、偶像礼拝者と批判を受けるかもしれませんが、もし釈迦とイエスが出会ったら、お互いにどちらが上かという討論にはならず、きっとお互いに尊敬し合う関係を築くと思っているのです。
だから、キリスト教徒と仏教徒は、根本的なところで、きっとわかり合えるはずです。
また、キリスト教の話しに戻りますが、イエスは聖霊によってみごもった存在なので、私達人間とは明らかに違う存在です。
それらのことがこの1章に書かれている内容です。